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表現すること

 昨日参加したセッションは、管の人もギターの人も居なくて、ピアノだけという珍しいものでした。ホストさん、私、若者と、三人でうわものを回さなければの状態で、私は途中参加だったのでそれ以前は二人でまわしてたかと思うとなかなかハードだったようです。必然的にピアノトリオでずっと弾き続けたわけですが、けっこうキツイものがありました。
 セッションに行き始めた頃は管二つにギターが入ってなどという編成は無理すぎる、混乱してしまう、と思っていたのですが、だんだん慣れてくると、ピアノトリオほど怖いものはないと思うようになりました。ピアノが何をしたいのかが一番重要なポイントになるので、逃げも隠れもできない、自分の言いたいことをはっきり言うという感じで、あやふやなピアノを弾いていたのでは話にならないからです。
 三回まわってきて、六曲ほど弾きましたがフライミートウーザ・ムーンでは完全に砂漠の旅人になってしまい、熟練のドラマーが優しく回収してくれたから何とかなったものの、冷や汗をかきました。ただ、無理矢理でもピアノトリオで弾き続けた最後には、少し何かが見えた気がします。これを毎日のように繰り返してたら多分一皮むけることもできるのだろうなぁ、と思いました。
 特筆すべきは若者のピアニスト。凡庸にスタンダードを弾くことを拒み、自分のオリジナルを弾き続け、挙句、ホストさんに弾いてくれとムチャぶり。思い上がりと思い込みと勘違いが服着たようなかんじでしたが、表現することがメインの世界ではそれがとても重要なことだと思いました。

 だって何を表現したいかはっきりしてなかったら意味ないのですから。

 実際彼のオリジナルはとても綺麗な曲ばかりでした。あの,そこはかとなく生意気な感じでしばらく突っ走ってほしいところです。なんの照らいもなく自分の目指すもの、やりたいことを表明していく姿はなかなか眩しいものがありました。

It could happen to you
I'll close my eyes
Fly me to the moon
But not for me
Bye bye blackbird
Alice in wonderland
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風立ちぬ を観て

 話題になっている宮崎駿監督の「風立ちぬ」を観ました。
 賛否両論、面白いと言う人と全く良さが分からないと言う人に評価が分かれているのは知っていましたが私はとても良い映画だと思いました。
 人が何かに取り組んで一生懸命生きること、一途な思いや理想を持って生きることの美しさを描きつつ、そうして潔く生きていてもなお人は矛盾を抱えて生きるのだと言う事、生きるという事は単純な事ではなく割り切れない様々な事柄、思いを受けいらなければならないのだと言う事を描いた、心のとても奥深い所に響いてくる、本当に良い映画だったと思います。全く日々を送る中で人間が何に一番苦しむのかといえば、自らが抱える様々な矛盾に苦悩しているわけですから。
 まだ公開中の作品ですから内容に触れるようなことは控えたいと思いますが、思っていた以上にメッセージ色が強かったように思います。謎のドイツ人の言葉を借りて監督は今の日本への警鐘を鳴らしているようにも思いました。
 このドイツ人が軽井沢のホテルでピアノを弾きながら歌ったdas gibt's nur einmal〜ただ一度だけ〜という歌をサロンにいた人々が自然に合唱するシーンは秀逸でした。一瞬の夢のようなはかない美しさだったと思います。
 「ただ一度だけ」という歌は『会議は踊る」というドイツ映画の主題歌で、有名な曲だと思いますが「風立ちぬ」全体に流れる久石譲さんの「旅路」と言う曲は、『ただ一度だけ』へのアンサーソングではないのかなぁと気になって仕方ありません。バリエーションというか変奏曲というか。。。。『ただ一度だけ』変奏曲。
 空を跳ぶシーン、大地震がやってきたシーン、緑が匂うような高原の景色などアニメとしての魅力も充分堪能できますが、これは全く子供向けのところのない正真正銘大人の映画でした。

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Author:takako
きままに音楽や映画、時々本のこと、日常のことを書きます。
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