Entries

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

台風15号

いくらか静かになって来ましたが、今日は仕事を終えて帰る時が最もピーク時でした。危ないから車で送ってあげますというありがたい申し出を断ってレインコートに身を包み自転車にまたがったとたん、あ、ちょっと危ないかもと少し後悔しました。ゴーゴーと風の音が凄まじく、傘はさしていないものの、油断してると横倒されるぞと、かなり気合を入れて走り始めました。
ゆっくり走ろう、いつもみたいに飛ばさずにと思っていたのに楽にスイスイ進んでしまうのは追い風のせいでした。案外楽に行けるじゃないかと思っていたら、目の前に道いっぱいに倒れた大木が。少しむきが変わると風も横から殴りつける感じだし、青梅街道のビルの隙間からは強烈なビル風が吹いてくるし、どこから何が飛んでくるかわからないし、そのうち何だか海で泳いでる感覚になってきました。穏やかではなくて、波がどんどん打ち寄せる外房の海。
なんとか岸には辿りつけるだろうけど、本当に気をつけないとね。
家にたどり着いた時には完全にぬれねずみ状態でした。
都心からはまだ多くの人が帰宅できずにいます。夫も池袋で身動きとれなくなっています。
家でテレビの 最大級の警戒 という文字を目にすると何やら大げさに感じますが、今日の台風は確かに最大級といえるかもしれません。
スポンサーサイト

山の音

今週月曜日、12日は十五夜でした。
ベランダで気持ちばかりの月見和菓子とビールでささやかにお月見をしましたが、実に綺麗なお月様でした。

「お義父様、今夜はとってもきれいなお月様」
こんな会話を日頃耳にすることは滅多にありませんが、ことしの十五夜の月を見ていてふとこの言葉が耳に蘇りました。

『山の音』1954年 成瀬巳喜男監督 山村聰 上原謙 原節子 川端康成原作
だいぶ昔に観た映画ですが、大変印象深い映画です。
舞台は鎌倉。山村聰、長岡輝子の老夫婦と上原謙、原節子の息子夫婦が暮らしています。
上原謙演じる修一は不実な夫で、東京に女性を作っています。上原謙の酷薄さすら感じさせる美貌が、余計に不実な感じを醸しだしていました。(相手は会社の事務員や戦争未亡人)
原節子演じる菊子はけなげに婚家と夫に尽くす嫁ですが、その清純さがどこか夫の勘にさわるのでしょうか、甲斐甲斐しく家事をこなす妻も、夫の不実をわかっていて寂しさに耐えています。
老いてゆく心細さを抱える舅の山村聰が、そんな嫁を不憫に思い、菊子も夫との間よりも舅に対しての方が温かい感情を抱いています。
そんな中で、月夜に庭の井戸で水を汲みながら空を見上げた菊子が、家に入ってきて冒頭のセリフを言うのです。
白黒映画で、それほど月そのものがあの画面に出てたかどうか曖昧ですが、月を見上げる原節子の表情はちょっと忘れられません。
ただうっとりと見とれているようにもみえましたが、どこか放心したような、空虚なぽっかりとした表情にも見えました。

成瀬巳喜男らしい細やかな演出が随所に光る名画だと思います。
合わせて、終戦後少し落ち着きかけてきた頃の鎌倉の雰囲気、東京の感じなども楽しめます。
ラストは新宿御苑のプラタナス並木を眺める原節子と山村聰でした。




Extra

プロフィール

takako

Author:takako
きままに音楽や映画、時々本のこと、日常のことを書きます。
ジャズ・ピアノ好き

最新記事

Flash Piano

検索フォーム

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード

QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。