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ずっとお城で暮らしてる

『ずっとお城で暮らしてる』シャーリィ・ジャクスン 市田泉訳 創元推理文庫

どこまでが現実でどこからが妄想なのかわからない物語。
人間のとてつもない悪意とその裏側の善意。
危うい少女が他者を排除して自分の世界を強固に守ろうとする物語は、少女時代のジョディ・フォスター主演の映画『白い家の少女』を思い起こさせました。こちらはレアード・コー二グ原作(新潮社)ー多分絶版になってますー。

同じ作者の『たたり』ほどの後味の悪さは無いにしろ、この小説は女性ならではの感性に溢れています。
自分は今では生活のまっただ中にいて、守られるよりも守らなければならない立場で日々を送っているので、この作品の世界に対してある種の感慨、懐かしさを持って読みました。
自分もずっと昔、まだ守られるだけだった頃はやはり”お城”をもっていたと。”お城”の中で一日中ピアノを弾いていたい、好きなものだけに囲まれていたい。そういう気持ちで日々を過ごしていたことがあったなと。(ひきこもりだったわけではありません)
現在めまぐるしく毎日を生きていくのはそれなりに充実しているし、たくましさを増した二の腕とか競輪選手ほどでないにしてもパンパンと筋肉がはったふとももとかむしろ誇らしくさえあるのですが、時々パラレルワールドのように”お城”で生活し続ける自分に思いめぐらすことがあります。。。。
この物語はそんな部分を刺激してくる、嫌いになれない物語です。


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最初から最後まで

昨日のセッションで演奏した曲
But not for me
I'll close my eyes
Girl from Ipanema
Beautiful love
Alice in wonderland
It could happen to you
Oreo

初めて、最初から最後まで参加したセッションとなりました。
ホストさん達の演奏から一番最後の演奏まで、過去の他の場所でのセッションも含めて本当に初めてのことでした。
途中から参加、または途中で消えるのが当たり前だったのですが、最初から最後まで居続けたのは、実はとても個人的には記念すべきことなのではないかと思います。
結果的には曲もたくさん弾けたし、参加している他楽器の人とも少しは通じ合えた気がしたし、何よりその日のセッションの一連のうねりのようなものが感じられて非常に有意義な時間だったと思います。
全体のトーンが大変アグレッシブでスリリングで、聴いていても参加していても楽しく感じられました。
余裕のある時はまたこういう参加の仕方をしたいと思いました。

風かおる5月

もう半ばを過ぎましたが、今日は空気も乾いて大変気持ちの良い五月晴れでした。
自転車での遠乗りが気持よくて、ついつい帰宅も遅くなりがちです。
今日は下北沢まで行って来ました。
神田川沿いの道のつつじはもう見事に草臥れて見るも無残な姿になっていましたが、そのかわり今はバラの綺麗な時期になったのです。ことに一重の赤いバラが可愛らしくて目につきました。
こんな季節には自転車をこいでいるとどこまでも行ける気がしてしまいます。
先週は墓参りのため自動車で出掛けましたが、自動車での外出はどこか不完全燃焼感が残ってあまり好きではありません。

昨日のセッション
Moon river
The girl from Ipanema
Billie's bounce

珍しくボーカルデュオの方が参加していました。なかなか綺麗なハーモニーを聴かせてもらいました。
ともかく行きましょう、セッションに、と自分に言いきかせています。(明日もいくぞ)


『アラビアのロレンス』

『アラビアのロレンス』
1962年イギリス映画 デビッド・リーン監督 ピーター・オトゥール主演

以前にも見ようと思っていて借りていたのに時間がなくて結局観られないまま返してしまった映画。
あまりにも名画として有名でかえって観そびれ続けてきた作品のひとつ。
実在したイギリス人将校T.E.ロレンスの原作を元に作られた歴史大作。
テーマ曲も有名です。

アラブ情勢は今でも複雑で、同時代人でも勉強しないと理解しづらいところがありますが、この映画はさらにさらに昔、1916年のエジプトから始まります。アラブの多数の部族がオスマン帝国から独立する為に戦ったけれども、最終的にはイギリス、フランスに分割統治されてしまう、独立闘争の指揮者であったアラブの王子もそれを了承する、三者でオトナの話しをつけて、結果的にアラブ人にアラブをとりかえす、という大義を掲げて戦ったロレンス大佐は余計者、用済みの人間として去っていく。大雑把にいえば、そういうあらすじです。

圧倒的な砂漠の風景のなかで繰り広げられる物語の中に、見事なほど女性が一人も出てきませんでした。時代背景やイスラム教のことを考えると当然なのかもしれませんが、これだけの大作を今撮ろうとしたら無理やりにでもどこかに美人女優がねじ込まれてしまうかもしれません。むくつけき男性ばかりなのに、息苦しいことなくみることができました。
流れるような砂の模様や、遥か遠くの地平線で揺れる陽炎や、静かに沈んでゆく太陽や、そういった風景が丁寧に撮影されていて、詩情を感じさせるシーンが随所にあったからか、と思いますが、ロレンスの人物像の複雑さも大きかったのではないかと思います。
軍人というよりも、もっととらえどころのない、学者肌なのか芸術家なのか。流血を極度に嫌いながらもやむを得ない成り行きで人を処罰するとそれが快感になる。先見性もあるし、頭脳明晰なのも間違いないのですがそれを飛び越えて、どこか不確かな感じ。貴族の庶子という生い立ちのせいなのか、アイデンティティーがつかめない感じ。
白黒ハッキリさせないと生きていけない厳しい砂漠の世界に生まれたハリト族の首長とは対照的な人物像です。
ロレンス演じたピーター・オトゥールの虚無的な青い瞳は砂漠の中にどこまでも広がっていくのではないかという印象を受けました。

ロレンス




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